レポート

【実験】OnCyberで散歩してノイズ音楽を作曲する

NFTアートを展示できるOnCyberというVRのギャラリーがあります。

ウォレットを接続すれば、所有しているNFTを仮想空間に飾って公開できます。 

今日はこのサービスを使って、音楽NFTを展示して遊んでみます。

OnCyberでは、閲覧されている方が展示作品に近づいたときに音楽NFTの音源を流すことができるので、どんな感じになるか楽しみです!

展示するNFTは、私のつくったNoise of Artというジェネレーティブアートにしようと思います。AIの生成した絵を音に変換した、プリミティブなノイズミュージックのコレクションです。ジャンルで言うと、ハーシュノイズとか、パワーエレクトロとかでしょうか? グリッチっぽさはありますが、あのジャンル特有の派手さはまったくありません。音圧はそれほどありませんが、どことなくジャパノイズに近いニュアンスです。

このNFTを飾って、ギャラリーを散歩するだけでノイズミュージックをいい感じに作曲・演奏できるか、実験してみたいと思います! たのしそう〜!

工場みたいなギャラリーになるといいねぇ!(興奮)

ギャラリー用の部屋を選びます

まずは、OnCyberでギャラリーのお部屋選びです。

なるほど〜、無料で使えるギャラリーがいくつかあるんですね。

今回飾るのが100点のコレクションなので、一番多い44個展示できる無料のお部屋にしてみようと思います。

初期状態だとこんな感じです。それでは、どんどん飾っていきますよ!

どんどん飾っていきます

壁の「Add Asset」を押すとNFTの選択画面が表示されます。

こうやって、一個一個飾っていくんですね〜。

展示したNFTは、サイズや位置を変更できます。結構自由が効きます。

部屋から飛び出した状態にもできるので、部屋の壁全体をイラストや動画でペイントする、みたいな使い方もできるかもしれません。

フレームをつけたり、色を変更したりもできました。

現実だとありえない色とかで飾るのは、楽しいかもしれませんね! フレームの質感が、ぺたっとしたのしかないのが少し残念ですけど、これは作品によると思います。

音楽ファイルが再生されるエリアは、個別に設定できました。

選択中のNFTの周囲に表示される、黄色い円が音源の再生されるエリアです。この円の中に入ると、音が聞こえるようになります。

設定値「3」だとこんな感じです。

設定値「2」だとこんな感じになります。

すこし見づらいですが、黄色のエリアが狭くなったのが、おわかりいただけましたか?

設定値「1」にすると、他作品との展示距離がかなり近くても、その作品だけを再生するくらいになりました。ですが、近づきすぎると今度はイラストの全体像が見えなくなるので、画像サイズを小さめにしてあげるとよさそうです。

作品との距離で音源のゲイン(ボリューム)が変化するので、他作品との距離と、作品の画像サイズ、再生範囲の広さでバランスを取って、いい感じの設定値を探す作業になります。結構こだわれるところなので、好きな人は好きな作業かもしれません。設定値を上げていくと、部屋のどこにいても音楽が再生されるようにもできました。

飾り終わりました

飾り終わりました! 1時間くらいかかった〜!

部屋の隅から全体を眺めると、こんなふうです。

せっかく完成しましたし、ギャラリーの名前とURL、あと説明書きを設定します。

プロフィールを触っていなかったので、こちらも設定しました。

所有しているNFTをアバターに設定できるんですね。行き届いていますね・・!

ギャラリーで遊びます

さっそく、自作したギャラリーで遊びます!

OnCyberで作ったギャラリーをスマホから見に行って、散歩してみました。

作曲できてる!(確信)

再生開始までに若干ラグがある感じはしましたが、今回はテンポも拍子も無関係な、言ってしまえばテクスチャの生成みたいなものなので、ぜんぜんOKです!

向いている方向が上下左右と変化したときの音源のパンニングと、作品に近づいたり離れたりしたときのボリュームの遠近感は絶妙でした。これはもう設定どうこうではなくて、物理エンジン凄いなって思いました。

それに、そういう「実在感 > 正確性」な仕様を採用したOnCyberのセンスも半端ないなと思いました。

OnCyberって良く見ると、展示作品に物理的な厚みを持たせているんですが、そういった細部に魂が宿っているのか、NFTが現実に存在していて、実際に所有しているような感覚があります。

サイトのデザインや、ギャラリーのUIが全体的にとても使いやすいところも、血の通った丁寧な物作りをされているなあ、という印象でした。細かい気配りが、本当にすごいと思います。

とても良いサービスなので、OnCyber、もしNFTを展示してみたいよって方はぜひ使ってみてください。ご自身のギャラリーを作られたら、他の方のこだわりのギャラリーの凄さも、わかるようになるかもしれませんよ。

もしよかったら、私のギャラリーでも、いろんな音を出して遊んでみてくださいね。

最後までどうもありがとう! 楽しかった〜!