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Central Limit Order Bookとは?|COTONOCA Academy

要約: Central Limit Order Bookは、指値注文の一覧表です。オーダーブックは日本語で「板」と呼ばれています。CLOBは、流動性提供者やトレーダーの市場活動の調整役。取引所で注文を見つけて売買を行うことができるのは、CLOBの助けがあってこそです。

CLOB(Central Limit Order Book)は、指値注文の一覧表です。オーダーブックは日本語で「板」と呼ばれています。価格および時間優先の原則に従って機能します。

NYSEのような初期の証券取引所の基礎となったCLOBは、今日ではほとんどの証券取引所で利用されています。また、Binance、Coinbase、FTXなどの中央集権型の仮想通貨取引所にも引き継がれています。

CLOBは、流動性提供者やトレーダーの市場活動の調整役です。取引所のユーザが注文を見つけて、売買を行うことができるのは、CLOBの助けがあってこそです。

CLOBの持っている機能は、次のようなものです。

  1. 価格、数量、買い/売りの意思、などの情報を収集、オーダーブック(データベース)に登録する
  2. 先入れ先出し(FIFO: First in First out)の原則に従ってオーダーブックを整理、全ユーザに公開する
  3. 注文をマッチングさせ、買い手と売り手の注文を約定(成立)させる

CLOBの仕組み

CLOBでは、マーケットメイカーが重要な役割を果たします。マーケットメイカーは、価格、数量、買いまたは売りの意思などの基本情報を指定して、取引所に資産を取引する意思を提出します。

マーケットメイカーというのは、特定の資産を大量に売買する市場参加者のことです。金融市場がスムーズに機能するように、流動性を提供します。一般的には個人ではなく、機関投資家がその役目を担います。

取引所は、そういった注文をすべてオーダーブックに収集します。

そして、収集した注文を整理した後、すべてのユーザに公開します。

取引が約定するためには、メイカーの指定した条件をテイカーが承諾する必要があります。テイカーというのは、お店に来店したお客さんのような存在です。メイカーをゲームショップに喩えるなら、テイカーはお店の販売価格で新作のゲームを購入したり、買取価格で中古のソフトを売ったりする人です。

ゲームの喩えは、指値注文の場合のお話です。テイカーから成行注文が入った場合は、取引所の運営者は、現時点での最良の価格でテイカーの注文を満たすよう、オーダーブックに載っている注文と照合、約定させます。

これらのプロセスで重要なポイントは、注文のマッチングです。CLOBを採用している取引所では、買い手と売り手の注文が一致したときに、このように動的に注文をマッチングさせています。

分散型CLOBの登場

中央集権的なCLOBが広く利用される一方で、分散型CLOBという仕組みも登場しました。

分散型CLOBでは、取引所の運営者は最小限の影響力しか持ちません。そこでは、注文のマッチングを行わず、提出された注文をすべてのユーザに配信して、買い手のために残しておく、といったアプローチが取られます。

取引所が資産を保管しない、という方法もCLOBを分散化させる手段のひとつです。その場合、資産は常に買い手と売り手が、自身のウォレットなどで保管することになります。つまり、DEX(分散型取引所)化させるということです。取引は、マーケットメイカーとテイカーの間でスマートコントラクトによって直接行われます。

「Serum」は、分散型のオンチェーンCLOBを導入したDEXです。Solanaネットワーク上に構築されています。一般にDEXで利用されるAMM(自動マーケットメイカー)ではなく、CLOBを利用して取引インフラを強化しています。