要約: DeFiでの貸借の金利は、ある2つの仮想通貨の需要が等しい場合、時価総額の小さいものほど高くなります。そうして時価総額の小さい、流動性(交換のしやすさ)の低い仮想通貨の貸出を促進することで流動性を確保し、時価総額の小さい仮想通貨でも貸し借りしやすくしています。
DeFiでの貸借の金利は、チェーン上の各ブロックごとに、各アセットの需給に応じて変化します。
例えば、ETH(Ethereum)の市場規模がAVAX(Avalanche)よりも小さく、両者に同じくらいの需要がある場合、ETHの貸出金利はAVAXよりも高くなります。これは、ユーザがETHを貸し出す動機付けになります。
レンディング(貸出)は、借りたい人と貸したい人の両方がいなくては成立しません。DeFiではこのように流動性(交換のしやすさ)を確保して、時価総額の小さい仮想通貨でも貸し借りしやすくしているのです。
この仕組みによって、市場の需要の変化スピードについていけないCeFi(中央集権型金融)の金利の抱える問題が改善されました。しかし、それは同時に、最高のパフォーマンスで運用するには金利を常に監視する必要が出てきたことを意味します。
借入利息にも同じことが言えます。返済する利息を計算するため、金利を見張らなくてはなりません。
分散型アプリケーション(DApps: Decentralized Applications)を利用した貸し借りは、分散型取引所(DEX: Decentralized Exchanges)と同じような感覚で利用することができます。ウェブサイトにアクセスし、ウォレットを接続して、貸出または借用したいトークンを選択すれば、すぐに利用できます。
実例: 金利を監視する手間を省きたい場合、金利が短期で変化しないAAVEの提供しているような借入プログラムが役に立ちます。