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NFTとは?|COTONOCA Academy

要約: NFTはブロックチェーン技術を用いて発行された、替えの効かないトークンです。その希少なデジタルデータは所有権とともに所有できます。複製が容易で、これまで価格の付かなかったデジタルデータそのものに金銭的価値を生み出した、インターネットにおけるイノベーションです。

NFT(Non-Fungible Token)はブロックチェーン技術を用いて発行された、替えの効かないトークンです。

NFTは、インターネットの普及する現代における重要なイノベーションです。NFTによって、デジタルデータの希少性が確保され、デジタル資産をブロックチェーン上で所有権とともに所有することができます。

デジタルデータそのものには、これまで価格が付けられることはありませんでした。値段の付くデータには「知識を得られる」「生活に役立つ」「音楽を楽しめる」「ゲームで遊べる」など、ユーザの体験が必ず付随していました。デジタルデータ自体に価格が付かなかったのは、まったく同じものを容易に複製できるためです。

現実世界では、貴重な物には自然とプレミアの価値が付けられます。実存する「物」が希少で、他では替えが効かないためです。そして、その貴重品を完璧に複製することは、ほぼ不可能です。

それは言い換えれば、希少性があり、それが唯一無二のものであるという証明ができさえすれば、デジタルデータそのものにも金銭的価値が生まれる、ということです。NFTはこれを実現しました。

暗号資産とNFT

暗号資産とNFTは、「コンビニ弁当」と「手作り弁当」のような関係です。ユーザがより価値を感じるのは、いつどこでも買える工場生産のお弁当ではなく、家族が早起きして自分のために作ってくれたお弁当です。そして、お弁当のおかずが気に入らなかったとき、ほかの誰かに交換してもらいやすいのはコンビニ弁当です。

NFTは、インターネット上に再現された「手作り弁当」です。その性質上、人間関係や芸術などの、文化的で代替の効かないユニークな活動を表現することに長けています。そして、フィンテックなどのビジネスの分野では、代替不可の証明書としての活用が今まさに実用化に向けて進められているところです。

NFTにできること

NFTアートのブームは、人々がソーシャルメディア上で自身のステータスを誇示するためのツールとしてNFTを扱わせました。この現象は、高価なブランドの衣服や宝石を身につけて社会的評価を得ようとする行動と何ら変わりありません。この一過性の熱から覚めた瞬間こそ、NFTが本来の用途に立ち返るときです。

NFTの本質は、デジタルデータの所有権を安全且つ検証可能な形で授受できることにあります。

パブリックブロックチェーンで構築されたNFTの場合、制作者や送受信履歴を誰でも容易に追尾・確認することができます。この特徴を発展させたサービスが、今後増えていくことは間違いありません。実在する資産の価値をデジタルで表現する、セキュリティトークン(STO)に近い商品は既にいくつも姿を見せています。

NFTに参入したアーティストは、中間業者をほとんど介すことなく売上を得られるようになりました。しかし、それはもしかすると今だけかもしれません。現にフリーミントは流行り、二次流通手数料の平均は下がりつつあります。日増しに厳しくなる状況にクリエイターが追い詰められるなか、各業界ではNFTの活用が進められています。価値はあるが価格が付けられにくい、そんなサービスが次の手を打つ時期かもしれません。

NFTの二次利用はこれから成長していく分野だと思います。

これは3Dアバターを制作したときの体験談ですが、自作のアバターに装着する衣服や、装飾品などの素材を制作者様からお借りした際、新しい素材をダウンロードするたびに利用規約を読んで、毎回新しいルールを守らなくてはなりませんでした。丁寧に読み込むと、もの凄く大変な、何時間もかかる作業です。上着、スカート、インナー、靴、靴下、小物など、その全ての利用規約に目を通す必要がありました。規約の書式は統一されておらず、書き漏らしも頻繁に見受けられます。権利契約内容が不明瞭なのです。ところが、規約の確認に膨大な時間がかかるわりに、ルールを破ったところでばれなければ制裁を受けることの無いようなルーズな状況です。アバターを利用するハブとなるプラットフォーム内でのみの利用に限っては、いくつかの制限が設けられてはいますが、一度外に出てしまえば無法地帯です。このような、良心で保たれている前時代的な業態は、外部との相互運用性の欠如に原因があります。

もし、所有権に加えて「利用権」をNFTで取引できるようになったら、こうしたサービスの使い勝手は劇的に改善されると思います。

あらかじめ書式に則って設定された規約をスマートコントラクトで判定することで、二次利用するユーザは、制作者が意図的に許可した使い方だけを無意識に選択できるようになるはずです。さらに、オープンソースのパブリックブロックチェーンを利用すれば、特定のプラットフォーム外でも共通で使える汎用性の高いフォーマットを構築できるかもしれません。ここがメンテナンスされれば、誰かの作品を用いて別の作品を制作しやすい環境になるのに、と歯痒い思いがします。2022年8月現在、NFTに任意の権利情報を追加したり、それを検証・承認する機能を実装したプラットフォームは見当たりません。