レポート

【ライセンス販売】自作の音楽NFTにDocuSignの電子署名入り購買証明書を付けてみた

音楽NFTでライセンス販売に近いことをしたいとき、DocuSignの電子署名が役に立ちそうですので情報を共有します。

ご自身の署名を入れるだけでしたら無料で登録できますのでぜひご活用ください。回数制限はありますが、相手方にご署名いただくことも可能です。

DocuSignの利用手順

アカウント登録はメール登録とパスワード設定だけで完了しました。住所・TELも登録できます。フリーアカウントは何種類かありますが、ご自身の署名だけ必要な場合は下記リンク先の画像のボタンからどうぞ。「無料で試す」は30日間限定のトライアルですのでご注意ください。

DocuSign – 電子署名のプランと価格

電子署名の手順は簡単で、例えばGoogleドキュメントなどで作成した購入証明書(利用規約、権利移行に関する情報、注意事項などを記載)をPDF出力、DocuSignでそのPDFファイルに電子署名を入れれば完成です。

メリットと注意点

音楽NFTの権利販売に特化したマーケットは、まだ数が多くないと思います。Gala Gamesは参加が審査制だったり、Loyalは買切りに対応していなかったりして、使い方が難しいです。一般的には、詳細な権利売買契約を結ぶ定型がまだ見当たりませんし、二次利用に関する契約も結ぶことができません。

そこでDocuSignです。電子署名入りの文書は法的に有効で、プラットフォーム外でデジタルデータの権利売買を行う場合、とても良い手段です。コレクションページに権利関係の内容を掲載したり、Twitterで告知するだけの単なる文面上の口約束から、ビジネス上の契約へ簡単に移行できます。

(パブリックなプラットフォームの登場を待ってもよいのですが、どちらも活用していくのが最善だと思います。売上の半分を取られるのは悲しいです・・)

理想は権利情報を管理するサードパーティに全投げすることですが、これはOK! これはだめ! などなど、一番融通が効くのはやっぱり個人間の約束だと思います。なので、業界全体がゆっくり発展していくまで個人で対応する一つの方法として、電子署名入り文書の添付はありかもと思い導入してみました。

電子署名入りの購買証明書をUnlockable Contentとしてご購入者さんだけがダウンロードできるようにすることで、不正利用が疑われる方に証明書の提示を求めることができる、という恩恵も受けられます。すべてを管理・把握できるわけではありませんが、まったく対策が取れないわけでもありません。

ただし、このやり方は結構穴があって、例えば特定のグループ内でNFT同士の物々交換が行われ、無料で貸し借りされた場合にNFTの価値が落ちてしまいます。その対策としては、有償でご購入頂いた方のみに利用権を与えると明記しておけば、予防にはなると思います。私法は公法に勝る、というやつです?

これまで書いたことは、NFTを転売しても元の保有者から利用権が失われないことが前提です。ですので、たとえば保有者限定Discordコミュニティを作成できるCollabLandのサービスみたいな感じで利用権を移したい場合、それとは違う運用をしていただく必要があると思いますのでご注意ください!

そういえば、Circleが公開したUSDCの資産内訳資料もDocuSignを利用されたものでした。DocuSignはブロックチェーンを活用した電子署名発行サービスです(今更感)。YamahaやNomuraみたいな大手企業でも導入されていると公式にありました。UIもよいです。この機会に触られてみてはいかがでしょうか。

あとがき

長文にお付き合いいただき、どうもありがとうございました。参考になるかわかりませんが、運用の実例として以下に私の音楽NFT販売ページへのリンクを貼っておきます。

制作した音源はNFT化して数量限定、商用利用可で販売しています。楽曲と合わせて、DocuSignで電子署名を入れた購入証明書も配布したり、安心してご利用頂くためUSDCを決済通貨に設定したりしています。

USDCを発行するサークル社は「インターネット上で健全な貨幣を提供する」というミッションを掲げ、法律と規制に準拠し続けてきました。2022年7月5日に公開された公式レポートでは、USDCの準備金の80%を償還期限3ヶ月以内の米国債、残りの20%を現金と公表しています。

参考: How We Minimize Risk (Circle Blog) / 「USDC」サークル、ステーブルコイン準備金を米国短期債と現金のみに (あたらしい経済)

音楽活動用の私のTwitterアカウントはこちらです。音楽と関係のあるブロックチェーンやNFTなどの情報を発信していますので、ぜひ遊びにいらしてください。

ブロックチェーンについて学ぶための知識を、下の記事にまとめています。

コトノカアカデミーでは、ブロックチェーンを全く知らない方でも一から学習していただけるよう、専門用語をなるべく使わず、わかりやすい内容を心がけています。

また、Twitterアカウント@TradeFennexで、アカデミーの記事をおよそ1日1回配信しています。記事を要約したツイート内容なので、記事を読まなくても基礎が身につきます! もし気に入っていただけたら、フォローしていただけると嬉しいです。