おはようございます。フェネックです。
開発していた仮想通貨ニュースまとめ・分析サイトの初回リリースバージョン(V1.0)が完成しましたので、リリースのご報告と、簡単な説明・使いかた・スケジュールなどについてお伝えさせてもらえれば〜と思います。
ウェブサイトへのリンクはこちらです。
まずはじめに、プログラムの仕様についてはすこし文量が多くなりそうなので、別記事に分けて書かせていただきます。この記事は、「こんなの作ったよ」の説明が主になります。なので、プログラムの実装内容や、このサイト自体の開発にもしご興味を持たれた方は、仕様を掲載した記事に目を通していただいたほうが雰囲気が伝わるかもしれません。
COTONOCAについて
サイトの説明
ウェブサイトCOTONOCAは、仮想通貨ニュースのまとめ・分析サイトです。
取扱うサイトは経済ニュース・クリプト関連のニュースが主です。COTONOCAは、各サイトにアップされたニュースの日付やタイトルを自動で持ってきてまとめます。
ユーザは表示設定を変更することで、欲しい情報に絞り込んでニュースを検索したり、設定によって変化したグラフを見ることができます。グラフはいまのところ、期間別のアセットボリューム(ニュース記事数)・割合を表示する円グラフのみ実装されています。
一般的なまとめサイトに見られない特徴として、ティッカー入力による銘柄の個別検索機能と、関連企業・製品・人物などの情報を検索に含める機能が備わっています。
そのほか、サイト選択・カテゴリ検索ができたり、アセットに関係する/関係のないニュースのみを表示できたりします。つまり、まとめサイトとしても使えますし、特定銘柄の分析ツールとしても使えます。
企業の発信する情報には何らかの行動がともないます。
そうじゃない場合もありますが、たとえば何の進展もなく気分で記事を執筆し、チャートの上下だけを発信しているニュースサイトが長期的に不利益を被ることは誰の目にも明らかです。そのため、企業の発信する情報は長期的に見て、進展があって初めて書かれるパターンに自ずと収束する場合がほとんどです。
当サイトでは複数のサイトから分散化された情報を得ることによって、「実際のところどのくらい進歩したのか?」をユーザがフラットな目線で見極められるよう、その社会的必然性・自然淘汰を利活用しています。
このように、COTONOCAが得意とするのは、長期投資におけるソーシャルな分析です。
スクレイピング対象
前項で「経済ニュース・クリプト関連のニュースが『主』」とお伝えしましたが、それには理由があって、そのほかのサイトからも機能上は情報を持ってこれるからです。例えば、ブログや、企業のホームページなども取り扱うことができます。この、情報を持ってくることを専門用語? で「スクレイピング」と言います。
ちょっと長くなっちゃうんですが、「ひとの書いた記事を勝手に持ってきていいの?」と著作権等を疑問視される方もいらっしゃるかもしれませんので少し補足しますと、「情報を持って行ってもいいよ」というサイトの情報に限定してスクレイピングするようにしています。なので、スクレイピングが禁止されていないかを事前に調べて、禁止のサイトではスクレイピングしないようにしています。
なかにはスクレイピング自体をブロックしているサイトもあります。スクレイピングはサイトのサーバに負荷をかける行為ですので、アクセス周期や、接続するURLには細心の注意を払っています。
サイトの記載内容やアップされている「robots.txt」ってメモ書き、トップページのHTMLのソースコードを読んで、スクレイピングが禁止されているかどうかを判断しているよ。
取扱説明書
表示設定 (Display Settings)
ニュースサイト選択
チェックを付けたサイトのニュースが表示されます。
仮想通貨検知 (Detect crypto)
① 含む (Include)
仮想通貨に関係のあるニュースが表示されます。
② 含めない (Irrelevant)
仮想通貨に直接関係のないニュースが表示されます。
※「Irrelevant」選択中は、以下のメニューがグレーアウトします。
「検索範囲 (Detect range)」->「Include indirect」
「銘柄検索 (Asset)」
※Asset(ティッカー)設定中に「Irrelevant」に設定した場合、仮想通貨と直接関係しないニュースだけが表示されます。
③ 両方 (Both)
①「含む (Include)」と、②「含めない (Irrelevant)」のニュースが両方表示されます。
検索範囲 (Detect range)
① 直接関係する記事のみ (Direct only)
仮想通貨と直接関係のあるニュースが表示されます。
現在の対応銘柄:時価総額上位100位くらいまで
② 間接的に関係する記事を含む (Include indirect)
①に加えて、関連企業・製品・人物などのニュースが表示されます。
現在の対応銘柄:一部ISO20022関連銘柄のみ
カテゴリ選択 (Category)
選んだカテゴリのニュースが表示されます。
現在「ALL」「DeFi」「NFT」「Web3」「CBDC」から選べます。
銘柄検索 (Asset)
入力されたティッカーの仮想通貨に関係するニュースが表示されます。
確定ボタン (Apply)
表示設定内容が確定され、画面に反映されます。
初期化ボタン (Restore All)
表示設定が初期状態に戻ります。
個別銘柄削除ボタン (× TICKER)
【将来対応予定】ボタンに記載された銘柄の検索を解除します。(銘柄検索中のみボタンを表示)
※初回リリース版ではボタンを押せなくなっています。ティッカーの削除方法は「Restore All」実行です。
市場分析 (Market Analysis)
グラフ
ニュース記事数と割合が、仮想通貨銘柄ごとにグラフ表示されます。(週/月/年単位でトップ10まで表示)
各グラフの表示内容は、表示設定に応じて変化します。
※初回リリース版では、記事数と割合を表す円グラフのみ対応しています。
ニュースまとめ (News Archive)
最大表示記事数は300件。ニュースの更新は1日2回 (夕方と深夜) 、更新完了時刻は不定期です。
発行年月日 (Date)
ニュースの発行年月日です。
サイト名 (Site)
ニュースの掲載されたサイトの名前です。
タイトル (Title)
ニュースのタイトルです。選択すると引用元のサイトへ飛びます。
関連銘柄 (Asset)
ニュースと関係のある仮想通貨のティッカーが表示されます。
表示されるティッカーは、「検索範囲」設定によって増減します。
関連用語 (Relevant)
ニュース本文から検知した、「関連銘柄」の関連用語が表示されます。
「検索範囲」設定が「Include indirect」のときだけ表示されます。
今後のスケジュール
2022年の開発スケジュールは以下のように進める予定です。
1〜3月:サイト追加(和文/英文)、対応銘柄追加、不具合修正、バージョン管理(Git)
4〜6月:機能追加(グラフ、タブ等)、性能改善(関連付け)、Discordサーバ作成
6〜8月:機能追加(和英切替等)、性能改善(高速化)、デザイン制作
9〜10月:機能追加(ログイン、お気に入り等)
11〜12月:機能追加(AIテキストマイニング等)
2023年にWeb2.0化、2024年にWeb3.0化を目指します。(資金に余裕があったら)
投げ銭のお願い
サイト開発を投げ銭で応援していただけると、とても喜びます!
制作したサイトは現在、ブログと同じサーバ「ConoHa Wing」上に構築しています。そのため、サイトを運営するうえでブログ以上に費用が増えることはありません。のですが、初回版をリリースする過程で、一人ではできないことがたくさんあるのを痛感しました。できれば、開発で得た収益を、次の開発にまわしたい。そんなふうに思うのですが、サイト自体の使いやすさを重視する意味で、現在広告を打っておりません。
今後もし分散型でよさそうな広告マーケットプレイスが見つかって、これももしご縁ができたら、広告を掲載したいな、と思える日がいつか来るのかもしれませんが、いまのところその予定はありません。ですので、開発したプロジェクトから得られる収益はいまのところ投げ銭だけとなっています。
頂いた投げ銭は全額、まとめサイトの開発費に充てさせていただきます。頑張ってお役に立つサイトを作りたいので、もし背中を叩いてもらえると嬉しいです。でも無理だけはしないでくださいね! もしサイトの感想が一言もらえたら、それもすごく嬉しいです。投げ銭は、いいサービスだって思われたときだけでお願いしますね。
Solidityで開発してETH→XDCと移行させられたら理想だねぇ。